BARCELONA / 街の市場を歩く
Barcelona
ボケリア市場と
サンタ・カテリナ市場、
行くならどっち?
生ハムやチーズを選ぶ楽しさと、街の食卓をのぞく楽しさ。バルセロナのふたつの市場は、少し違う顔を見せてくれました。
食べ物を選ぶ朝 / 地元の買い物に触れる朝

食べ物を見比べるなら
にぎわいのボケリア
生ハム、チーズ、パン。旅先の味を少しずつ選ぶ時間が似合う市場です。
日々の買い物を眺めるなら
暮らしのサンタ・カテリナ
食材売り場を歩き、地元の買い物の空気に触れる時間を。バルやレストランもあります。
市場名の表記について
この記事では、スペイン観光公式サイトの日本語表記に合わせて「ボケリア市場」「サンタ・カテリナ市場」と呼びます。
ボケリア市場は「ブケリア市場」「ラ・ボケリア市場」「ラボケリア市場」、正式名の「サン・ジョセップ市場(サンジョセップ市場)」でも紹介される同じ市場です。現地名は Mercat de la Boqueria / Mercat de Sant Josep。
サンタ・カテリナ市場は「サンタカテリナ市場」「サンタ・カテリーナ市場」「サンタカテリーナ市場」「サンタ・カタリーナ市場」「サンタカタリーナ市場」「サンタ・カタリナ市場」「サンタカタリナ市場」とも表記され、現地名は Mercat de Santa Caterina です。地図で探すときは、現地名も目印になります。スペイン観光公式サイトの日本語表記
01 / 朝の旅メモ
朝8時。市場は、まだ目覚める途中でした

「ボケリア市場は8時から」と聞いて、月曜日の朝、8時に到着しました。ところが、歩いてみると、開いている店は体感で全体の3割くらい。まだ営業していない店が多く、期待していた品ぞろえには少し早かったようです。
8時半くらいから、徐々に開いている店が増えてきました。9時頃にはかなりの店が営業していて、同じ市場でも最初に入ったときとは印象が変わりました。
8時半から、少しずつ。店が増えていく様子も、市場の朝の表情でした。これは訪れた月曜日の体験で、毎日の開店状況を保証するものではありません。
02 / Mercat de la Boqueria
旅先の味を、少しずつ
ボケリア市場ランブラス通り沿い / Mercat de Sant Josep


ボケリアで目を引くのは、食べ物の選択肢の多さ。生ハムもチーズも、バルセロナで見かけるパンもいろいろ並んでいて、売り場を見ているだけで、その日の食事を考えたくなります。
ただ「市場で何か食べる」と決めるより、まず売り場をひと回りして、自分が気になるものを探す。そのほうが、この市場の品ぞろえを楽しめそうです。ハムやチーズは、食べる分を少し買いたいのか、食材として買いたいのかを決めてから、売り方や量を確かめると選びやすくなります。
Market finds
パンも、果物も、日々の食材も。



場所はランブラス通り沿い。魚介や肉、果物などの食材店と、飲食を楽しめる店が一緒にあり、観光の途中に立ち寄りやすい市場です。入口近くのにぎやかな売り場だけで終えず、奥の食材店まで歩いてみると、買い物をする市場としての顔にも触れられます。バルセロナ観光局の市場案内

口コミに見る楽しさ
種類の多さと、色鮮やかな売り場
旅行者の口コミでは、食べ物の種類の多さや色鮮やかな売り場、少しずつ味を試せる楽しさを評価する声が目立ちました。一方、昼や週末の混雑、座って休める場所の少なさを気にする声もあります。旅行者の口コミ
03 / Mercat de Santa Caterina
街の食卓に、少し近づく時間

サンタ・カテリナ市場で感じたのは、地元の人が食材を買いに来る場所らしさでした。ボケリアと同じ気持ちで、次々に食べ歩くものを探すというより、どんなものが売られているのかを見ながら、市場の買い物の空気を楽しむイメージです。
果物や野菜、肉、魚などを扱う店が集まる市場。観光スポットをもうひとつ見に行くというより、バルセロナの暮らしに少し寄り道するつもりで歩くと、その良さが伝わってきます。


食べ歩きを探す気持ちから、食材を眺める気持ちへ。
目印は、色とりどりの陶器で覆われた、波打つ屋根。エンリック・ミラレスとベネデッタ・タリアブエが手がけた改修で生まれたもので、果物や野菜の色から着想を得ています。歴史ある市場に、食材の色を建物として重ねたような景色です。市場公式・改修と屋根の紹介
ただし、サンタ・カテリナは食事のできない市場ではありません。バルやレストランもあり、市場の買い物を眺めたあとに、食事を組み合わせることもできます。私が感じた違いは、食べ物の有無より、食べ歩き中心で訪れるか、日常の市場を楽しみに訪れるか、という期待の置き方でした。観光局の食材・飲食案内
口コミに見る楽しさ
落ち着いて、売り場を歩く
口コミには、ボケリアより混雑が少なく歩きやすかった、地元の買い物客を見かけた、食材を買うのに良かった、という声がありました。食事を楽しんだ人もいて、買い物と飲食の両方の使い方が見えてきます。旅行者の口コミ
04 / 市場の記憶
ふたつの市場には、修道院跡から始まる歴史も
BOQUERIA / 1217 → 1840
露店から、街を代表する市場へ

露店の商いから、修道院跡に建設された市場へ。成り立ちを表す概念図で、当時の景観を再現したものではありません。
ボケリアの歴史をたどると、1217年にこの周辺で肉を売る台があったという記録に行き着きます。ただし、当時から今の市場の建物があったわけではありません。屋外の商いが、長い時間をかけて市場へと育っていきました。現在の場所では、サン・ジョセップ修道院の跡地に1840年、市場の建設が始まります。正式名「Mercat de Sant Josep」にも、かつての修道院の名が残っています。ボケリア公式・歴史
今は旅行者にもよく知られていますが、地元の買い物客や料理人も訪れる食材市場です。観光のにぎわいと、街の食卓を支えてきた役割。そのふたつが重なるところに、ボケリアの面白さがあります。
SANTA CATERINA / 1848 → 2005
暮らしを支える屋根に、新しい色を

修道院跡に開かれた屋根付き市場から、2005年の改修後の姿へ。歴史の流れを表す概念図です。
サンタ・カテリナも、修道院の跡地に生まれた市場です。市場公式の歴史案内では、1844年に工事が始まり、1848年に開場。バルセロナ初の屋根付き市場として、市民へ食料を届けることを目的に作られました。戦後には、近隣の町からも人々が買い物に来る食料供給の拠点だったと紹介されています。サンタ・カテリナ公式・歴史
2005年の改修を経て、現在のカラフルな屋根を持つ姿になりました。改修時には古い修道院の遺構も見つかり、一部が保存されています。新しい屋根の下で、日々の買い物と街の歴史が続いている。その重なりも、この市場を訪れる楽しみです。2005年の改修について・観光局の歴史案内
05 / 旅の選び方
どんな時間を過ごしたい?

味選びならボケリア。
日常の買い物ならサンタ・カテリナ。
どちらにも飲食できる場所があります。違いは「食べられる・食べられない」より、どんな市場の時間を楽しみに行くか、ということでした。
- いろいろな味を選びたい、初めての市場散策を楽しみたい
- ボケリアへ。生ハム、チーズ、パンなどを見比べる楽しさがあります。品ぞろえを目的にするなら、今回の体験では9時頃からを目安に。目当ての店は個別に確認しましょう。
- 地元の買い物の雰囲気や、建物を楽しみたい
- サンタ・カテリナへ。食材店を見ながら、日常の市場に触れる時間が似合います。食事をしたい場合は、飲食店も合わせて調べておくと計画しやすくなります。
- ふたつの違いを自分でも感じてみたい
- 両市場を旧市街の散策に組み合わせて。ボケリアはランブラス通り、サンタ・カテリナはバルセロナ大聖堂の東側にあります。両方でしっかり食べる予定にせず、一方は味選び、もう一方は食材と建物を見る時間にしても楽しめそうです。
06 / 訪問前の小さなメモ
出発前に、
営業日と時間を確認

市場の開場と、店の開店は別々に
訪問日が決まったら、市場の営業日と目当ての店の時間を確認しましょう。サンタ・カテリナは曜日や夏季で時間が変わるので、出発前に見直しておくと計画しやすくなります。
営業時間などの調査確認日:2026年10月4日。祝日や臨時変更、各店の営業状況は出発前に再確認してください。
生ハムやチーズ、パンを眺めて、その日の食事を考えるボケリア。食材売り場を歩きながら、バルセロナの普段の買い物に触れるサンタ・カテリナ。
市場の名前だけで選ぶより、そこでどんな朝を過ごしたいかを考えてみる。開場時間に少し余白を足すだけでも、旅の市場散策は楽しみやすくなりそうです。
この記事の体験と調査について
月曜日のボケリアの開店状況、売られていた生ハム・チーズ・パン、サンタ・カテリナの印象は訪問時の体験メモをもとにしています。歴史・営業案内は市場公式と観光局、口コミは個別の利用者投稿を確認。口コミの体験や感想を私自身の出来事として記載していません。
