BARCELONA · FOOD NOTE

バルセロナで、
ピンチョス・タパス・
パエリア巡り

一皿の米料理から、小さな串を選ぶ夜まで。食べたいものから、今日の行き先を決める。

La Esquinita de Blaiの照明の下に並ぶ色とりどりのピンチョス
La Esquinita de Blai。カウンターを眺める時間も楽しい。

バルセロナでいちばん印象に残ったのは、パエリアの米だった。魚介の出汁がしっかり染みているのに、噛むと芯を感じる。日本でこれまで食べた、水分の多いパエリアとはかなり違う。「米料理って、こんなにうまかったんだ」と思った。

夜はピンチョスを少しずつ。生ハムも、フィレとフォアグラも、小魚のフライもよかった。2026年9月に何日かかけて巡った9店を、海辺、Blai通り、街なか、ボルン地区に分けて紹介する。一日で全部回るより、昼は米料理、夜は数皿、と食べたいものを選ぶのが楽しい。

01 · 海辺で、昼ごはん

鍋の中の米まで、魚介の味。

Xiringuito Escribàの大きな鍋に入った黒い米料理と魚介
Xiringuito Escribàで食べた黒い米料理。魚介がたっぷり。

Xiringuito Escribà

海辺で食べた、黒い米料理。大きな鍋にエビや貝がのっていて、見た目からもう楽しい。海を眺めながら魚介を食べる時間も含めて、旅の昼ごはんらしい一軒だった。

今回の米料理巡りでは、具だけでなく米そのものがおいしいことに驚いた。魚介の出汁が効いて、ひと口ごとにしっかり味がある。ふっくら軟らかいというより、噛む楽しさが残る食感が好みだった。

旅のメモ

パエリアを食べに行く日は、昼ごはんそのものを予定の主役に。海辺で一皿食べてから、次の散策へ。

Av. del Litoral, 62 · Google マップで場所を見る

海を望むXiringuito Escribàのテーブルに魚介料理と飲み物
海を眺めながら、まずは魚介の一皿。

海の見えるテーブルから

米料理の前には魚介の一皿も。窓の向こうの青と、テーブルの青が重なる。この日は9月19日の昼。食べ歩きの始まりに、こういう景色があるのはうれしい。

米料理は、人数分の料金か鍋ごとの料金か、最低何人分からかを注文前に確認しておくと選びやすい。

02 · Carrer de Blai

小さな串を、少しずつ。

白い皿に盛られたLa Esquinita de Blaiの4本のピンチョス
小さなパンに、チーズ、ハム、揚げ物。

La Esquinita de Blai

カウンターいっぱいに並ぶピンチョスを見ていると、あれもこれも食べたくなる。小さなパンにチーズや生ハム、揚げ物がのっていて、ひとつずつ選べるのがいい。

感覚としては、好きな串を追加していく焼き鳥に近い。今回のピンチョス巡り全体の記憶では、一本2.8ユーロくらいの感覚。気軽に違う味を試せるのがよかった。値段は店や具材で違うので、並んでいる料理の札を見て選ぼう。

初めてだと、選び方や会計の仕組みに戸惑うかもしれない。席に着いたら、どう選んで、どう会計するのかを先に聞いておくと安心。

Carrer de Blai, 16 · Google マップで場所を見る

La Esquinita de Blaiのカウンターに並ぶチーズや生ハムのピンチョス
具材を見比べて、食べたいものを少しずつ。
La Esquinita de Blaiの肉を巻いた小さな料理とクレマ・カタラナ
食事の最後は、クレマ・カタラナも。
Pincho Jの黒いプレートに盛られた6本のピンチョス
Pincho Jでは、色の違う6本をひと皿に。

Pincho J

同じBlai通りのPincho Jでは、黒いプレートに6本。具材の色も形も違って、写真を見返しても楽しい。9月20日の夜に立ち寄った。

La Esquinitaとは近いので、Blai通りでピンチョスを食べたい日の候補にしやすい。最初から一軒で満腹にせず、気になるものを数本ずつ選ぶと、次の店のカウンターも楽しめる。

注文の仕方や会計は店ごとに違う。カウンターから自分で取る前に、店員にひと声かけよう。

Carrer de Blai, 26 · Google マップで場所を見る

Pincho Jのカウンターに並ぶいろいろなピンチョス
同じBlai通りでも、並ぶ具材を見て回ると楽しい。

まずは、目で選ぶ。

ピンチョスのいいところは、料理名が全部わからなくても、並んでいるものを見て「これ、食べたい」と選べること。パンに具をのせた小さな料理を少しずつ味わう楽しさは、今回すっかり気に入った。

店選びや注文を案内してもらいたいなら、タパスとワインの食べ歩きツアーも選択肢になる。

食べ歩きツアーの内容・空きをTrip.comで見る

03 · Eixample

フィレとフォアグラが、忘れられない。

Cerveseria Catalanaのパンにのったフィレとフォアグラ
今回とりわけ記憶に残った、フィレとフォアグラ。

Cerveseria Catalana

今回、特に「これはうまい」と思ったのが、フィレとフォアグラをパンにのせた一皿。小さな料理なのに、これを食べた記憶がずっと残っている。

訪れたときは日本人のお客さんも多かった。かなりの列があったので、ここへ行くなら食事の前後に余裕を持たせたい。観光の合間に急いで済ませる予定には、入れにくかった。

生ハムや小さなハンバーガーも食べた。ひとつの大きなメインを決めるより、いろいろな皿を囲む楽しさがある。

Carrer de Mallorca, 236 · Google マップで場所を見る

Cerveseria Catalanaで食べた薄切りの生ハムとパン
Cerveseria Catalanaで、生ハムも一皿。
Cerveseria Catalanaのチーズを挟んだ2個の小さなハンバーガー
小さなハンバーガーも、タパスの一皿。
Taller de Tapas Rambla Catalunyaのクレマ・カタラナと生ハムのパン
午後のTaller de Tapasで、甘いものと小さなひと皿。

Taller de Tapas|Rambla Catalunya

Rambla CatalunyaのTaller de Tapasには、9月24日の午後に。写真にはクレマ・カタラナと、生ハムをのせたパンが残っている。しっかりした昼ごはんのあとでも、小さな皿ならもう少し楽しめる。

Catalanaと同じEixample側なので、この辺りを散策する日の食事候補に。どちらも一度に回る予定にせず、その日の空腹と残り時間で選びたい。

Rambla de Catalunya, 49–51 · Google マップで場所を見る

04 · Plaça Reial

街なかでも、米料理の昼ごはん。

Les Quinze Nitsで食べたエビと貝がのった米料理
レイアール広場のLes Quinze Nitsでも、米料理を。

Les Quinze Nits

9月21日の昼は、レイアール広場のLes Quinze Nits。こちらでもエビや貝の入った米料理を食べた。海辺まで足を延ばす日とは別に、旧市街を歩く日の昼ごはん候補になる。

バルセロナでパエリアを食べるなら、米料理のためにお腹を空けておきたい。小さなタパスを次々頼むのとは違って、鍋を囲んで食べる時間が楽しい。

Les Quinze Nitsの現行メニューでは、パエリアや黒い米料理は2人分からで、価格は1人当たりの表示です。 (公式情報を確認)

Plaça Reial, 6 · Google マップで場所を見る

05 · El Born

昼のフライから、最後の夜の生ハムへ。

DELTAで食べた小魚のフライと生ハム
DELTAの小魚のフライ。ついもう一口と手が伸びる。

DELTA|Arrocería Informal

「日本の魚の揚げ物にも似ているけれど、すごくうまい」と思った小魚のフライは、この店。9月24日の12時台に食べた。米料理だけを目当てに来ても、この一皿が記憶に残る。

DELTAの公式メニューには「Boquerones marinados fritos」、マリネしたカタクチイワシのフライがあります。 (公式情報を確認)旅行中は魚の種類までわかっていなかったけれど、あの皿はもう一度食べたい。

この時間はまだ混んでいなかった。現地では昼ごはんの時間が日本より遅いのかな、と感じたが、店や日によって違うはず。今回のように、少し早めの昼食を考えてみるのもよさそう。

Carrer de l’Esparteria, 10 · Google マップで場所を見る

DELTAの鍋に盛られた米料理と木のスプーン
DELTAでは、フライに続いて米料理を。
DELTAの白い皿に盛られた生ハムとパン
昼のDELTAでは、生ハムとパンも。
Golfo de Bizkaia Bornの白い皿に盛られたピンチョス
Golfo de Bizkaia Bornで、夜のピンチョス。

Golfo de Bizkaia Born

同じ9月24日の夜は、ボルン地区でピンチョス。Golfo de Bizkaia Bornでも、パンに具材がのった小さな料理を選んだ。Blai通りだけでなく、旧市街を歩く日にもピンチョスを楽しめる。

DELTAとはすぐ近く。昼は米料理、夜は数本のピンチョス、と目的を分けると、同じ界隈でも違う楽しみ方になる。

Carrer de la Vidrieria, 12 · Google マップで場所を見る

Bodega La Puntualの店名が入った皿に盛られた生ハム
最後の夜のLa Puntual。ベジョータの生ハムが忘れられない。

Bodega La Puntual

最後に訪れたのが、Bodega La Puntual。この旅では、どこで生ハムを食べてもおいしかった。それでも最後の店のベジョータ生ハムは、特によかった。帰ってからも、あの皿を思い出す。

La Puntualの公式メニューの生ハムは「Jamón ibérico puro de bellota」。ベジョータのイベリコ生ハムです。 (公式情報を確認)生ハムを目当てに一軒選ぶなら、この店を候補に入れたい。

トマトを塗ったパンも一緒に。昼のDELTAから、夜のピンチョス、最後の生ハムへ。ボルン地区には、それぞれの皿を楽しむ時間が残った。

Carrer de Montcada, 22 · Google マップで場所を見る

Bodega La Puntualの青い模様の皿に盛られたトマトのパン
La Puntualで、トマトを塗ったパンと飲み物。

最後は、生ハムをゆっくり。

小さな串をいくつも試す夜もいい。でも、気に入った生ハムとパンがあれば、それだけでもうれしい。食べ歩きの最後に、また来たい一皿が残った。

初めてのバルで、迷わないために。

ピンチョスは、少しずつ。

まずは気になる数本と飲み物から。串会計か、注文を伝える方式かを最初に聞き、値札を見て選ぶ。串を数える店では、食べ終わった串を残しておこう。

米料理は、人数と量から。

メニューの料金が1人分か、鍋ごとかを確認。最低人数がある店もあるので、特にひとり旅では最初に聞いておくと選びやすい。

人気店には、時間の余裕を。

Catalanaでは実際にかなりの列があった。食後すぐに入場予約がある日より、待てる日の食事に。DELTAが12時台に空いていたのは、今回の訪問時のこと。

一日で、全店を目指さない。

海辺の米料理、Blai通りの串、Eixampleのタパス、ボルンの夜。散策する地区と、いちばん食べたい料理をひとつ決めてから選ぶと組みやすい。

食べ歩きを、案内してもらう選択肢

注文も店選びも、任せたい夜に。

カウンターで好きな串を選ぶのは楽しい。ただ、初めての街で店を探し、注文や会計の方法を聞くのは少し手間がかかる。いろいろな料理を試したいけれど、最初は案内してもらいたい。そんな人には、ガイド付きの食べ歩きも合いそうだ。

Carpe Diem Toursの食べ歩きは、約2.5時間でゴシック地区とボルン地区の4軒を巡り、タパス、ピンチョス、パエリアと飲み物を試す内容です。 (公式情報を確認)

同運営者の案内言語は英語です。日本語ガイドの確認は取れていません。予約画面でも参加プランの言語を確認してください。 (公式情報を確認)料理を分けながら少しずつ試したい人や、初日に街と食事に慣れたい人の候補になる。

このツアーには参加していないので、ここからは調べた予約候補。この記事の9店を巡るコースではない。料理の内容、食事制限への対応、集合場所、取消条件は、日付とプランを選んで確認しよう。

タパスとワインの食べ歩きツアーをTrip.comで見る