BARCELONA / 光と花の建築散歩
カタルーニャ音楽堂で、
見上げる時間を。

写真映えして、とてもよかった。バルセロナでそう感じたのが、カタルーニャ音楽堂です。天井に広がるステンドグラス、舞台を囲む白い彫刻、花模様の窓。どこを見ても、もう一枚撮りたくなる景色があります。
華やかだけれど、色の重なりがやさしい。建物を眺めるのが好きな人、旅先で好きな一枚を残したい人に勧めたくなる場所です。見学写真をたどりながら、見どころとチケットの選び方を紹介します。
01 / ホールを見上げて
天井に、光の花が咲く。
ホールの主役は、中央のステンドグラス。青いガラスの中から、金色の光がしずくのように下がっている。天井を見上げるだけで、建物の中にいることを忘れるような明るさがあります。
中央の天窓は太陽を表したもの。周囲の天井にも、花の飾りが並んでいます。大きな見どころをひとつ見つけたら、そのまわりをゆっくり追ってみる。そんな見方が楽しい音楽堂です。

舞台のまわりにも、物語が。
正面にはパイプオルガン。その左右には、白い彫刻が広がっています。客席の赤、木の床、色ガラスの窓が重なると、音楽を聴くための空間そのものが、一枚の絵のようです。
天井だけを大きく写すのもいいけれど、舞台や客席まで入れると、このホールの華やかさが伝わります。一点だけに目を向けるより、視線を動かしながら、景色の変化を楽しんでみてください。
02 / 横にも、足元にも
赤い椅子と、花模様の窓。
天井を見上げたあとは、窓側にも目を向けてみてください。花の模様をまとったガラス、丸みのある客席、繰り返す木の手すり。大きなホールの中に、小さな好きがいくつも見つかります。


03 / 建物まるごと楽しむ
外観も、ロビーも。
ホールだけで終わらない。
赤レンガの壁に、色とりどりのモザイクの柱。正面を見上げると、アーチの内側まで装飾が続いています。ホールの天井が目当てでも、外観を見ずに通り過ぎるのはもったいない。
設計したのはリュイス・ドメネク・イ・ムンタネール。1905〜1908年に建てられ、合唱団オルフェオ・カタラの本拠地として生まれました。1997年にはサン・パウ病院とともに世界遺産に登録されています。
細部を豊かに飾るカタルーニャの近代建築、モデルニスモ。その楽しさを、色と花の重なりから感じられる建物です。

ロビーでは、淡い青の天井と金色の線、大きなランプが迎えてくれます。ホールとは違う色づかいなのに、ひとつの建物としてつながっている。色づかいの変化まで、見学の楽しみになります。

ロビーのアーチも、旅の一枚に。
カフェのある空間は、赤レンガと緑のタイルが主役。アーチが重なる姿に、つい目が留まります。ホールの華やかさだけでなく、入口や階段の景色まで楽しんでみてください。
見学では、Sala Lluís Milletからモザイクの列柱が並ぶバルコニーへ進むルートもあります。どの空間に入れるかは当日の催事などで変わるため、気になる場所があるなら予約前に確認しておきましょう。
04 / この景色を、見に行くなら
カタルーニャ音楽堂の
見学チケットは、どう選ぶ?
写真を撮りながら建物を見たいなら、まずは昼間の見学を。自分のペースで見る方法と、説明を聞きながら回る方法があります。自分が楽しみたい時間に合わせて選ぶと、予約がしやすくなります。
バルセロナの街歩きに
音楽堂を、一日の楽しみに。
所在地はCarrer del Palau de la Música 4–6。地下鉄はL1・L4のUrquinaona駅が最寄りです。カタルーニャ広場からも徒歩圏なので、旧市街を歩く一日に組み込みやすい場所です。
見学の時間をひとつ決めて、その前後に街歩きを。予定を詰めすぎず、好きな装飾の前で足を止められる余白を残しておくと、この建物をより楽しめそうです。
カタルーニャ音楽堂は、写真映えを楽しみたい旅に勧めたくなる場所です。細部を眺めながら、お気に入りの景色を探してみてください。バルセロナで、見上げる時間をひとつ。旅の予定に入れてみてください。
